CATEGORY:長物
2023年07月09日
MGC CAR-15 コマンド(1979〜)


「コマンド サブマシーン」
「M15」
「CAR-15コマンド」
この時代のMGCは公式名称がバラバラな場合があったり、
その場その場の「雰囲気」で「-」を付けたり付けなかったりと
非常に良い加減…いや「自由闊達」な社風?があったように思う。
今では考えられないが、
僕は嫌いではない。
とりあえずタイトルは箱に書いてある「CAR-15コマンド」と表記した。
今更僕がこのCARに関して書く事は無い。
それくらい一連のM16-1系は諸兄によって研究され尽くしてきたものだ。
それを承知で記しておくと、
このCARはM16-1系の三番目にして最後のバリエーションだ。
ウチにある個体は規制直後に販売されたもので、
バレルの分解が出来ないタイプだ。
M-16E1やA1といったフルサイズの場合、
このバレルの分解というのは重要な意味を持っていた。
それはハンドガードを自分の好みで交換して楽しむ事が
日常的に行われていたからだ。
つまり「着せ替え」である。
E1に飽きたらA1に、そしてその逆もまた然りと言うわけだ。
※
しかしCARに関してはスタイルの違うハンドガードが用意されて
いた訳ではないので、この「着せ替え」が効かない。
よって規制後にバレルが分解出来ずとも
その点に限って不具合は生じなかった。
ただし銃口閉鎖による発火性能は劣悪となり、
(火薬カスの逃げ場が一才無くなったからだ)
事実上「ディスプレイ専用」となった。
これは当然、フルサイズも同様だ。
お叱りを承知で書けば、
このM16-1系の規制対応モデルとは、
次世代に当たる樹脂製のM-16A1(MGC社内呼称M16-2)までの
単なる繋ぎに過ぎない立ち位置だと言える。
まさに「徒花」。
しかしそれも今となっては愛おしい。




箱の裏の表記の一部。
箱はフルサイズとは違うCARの専用だ。
(ちなみに箱の内部の発泡スチロールは
規制後に出現したものだったと思う。
それまではどの製品も直接箱に突っ込んであった)
ところでシルエットが描かれているMGCではお馴染みの表記法だが、
良く見るとスライドストックの位置が製品と違う。
MGCのCARのストックはクローズ状態から半端に伸びた状態で
固定されているのは ご存知の通り。
実銃はオープンとクローズの2ポジションしかないので、
中途半端なこの位置にあるのは?なのだ。
いっそオープン状態にしてくれていたら、
もう少し構えやすかったのに…と言ったところで
如何にも詮無い。
※ハンドガードを交換する場合、先端のハンドガードリングも一緒に
交換しなければならないがバレルの分離が不可となり、
リングの交換が出来なくなった為、着せ替えが不可能となった。
※オクに出品しました。宜しくお願い致します!
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