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2023年07月19日

ある日の出来事

ある日の出来事


僕が住んでいるのは地方県、地方都市の田舎だが、
近所に一応JRXX本線が通っており、小さな駅がある。
駅とは様々な人々の交差点であり、
当たり前だが、おのおのの人生がある。
時には驚くようなエピソードを静かに内包する方もあろう。

その田舎駅を降り立ち、徒歩数分の当店に立ち寄ってくれた
感じの良いご家族。
背の高い旦那様と、奥様。
そしてお子様に祖母様だ。
来店されるや否や、
奥様は明るく明朗に僕に話しかけてくれたが、
どうやら亡くなった僕の母方の親族に当たる方らしい。
それもかなり近縁の親戚だ。
僕自身、普段からあまり親戚付き合いをしない方なので、、
特に母方の関係は「よく分からない」のが正直な処だった。

しかしそのご家族は偶然では無く
「わざわざ」ウチを訪ねて下さった、という事だ。
これには不躾な我が身を恥じると同時に、
身を正す思いがした。
日々の忙しさを理由に、
僕は近しい方々との付き合いを疎かにしていたのかもしれない。
何せ「こんなに近縁の方をこれまで全く知らなかった」のだ。
これはもう、素直に反省するしかあるまい。

しかし何故今、訪ねて下さったのですか?
そう問うと奥様は
アメリカ本土在住だったが
今度は(旦那様の仕事の関係で)ハワイに移住する事になった。
よって生家に立ち寄る道すがら、
うちを訪ねてみた…という事。

これには感謝の前に驚いた。
実にスケールの大きな話ではないか。
しかもラスベガスで自営していた経営者だ。
確かに僕も経営者には違いないのだが、
これは最早比較対象にすらならんだろう。
当然その経営者は奥様の傍に静かに佇む背の高い紳士だ。

初対面から話が楽しく盛り上がり過ぎ、
僕はその時点で自己紹介はおろか、
お名前を伺う事を忘れていた。
慌てて「失礼しました。僕はXXXと申します。貴殿のお名前は…」
するとその紳士はこう答えた。

「中井。 キャプテン中井で通っています」。


イヤハヤこれには度肝を抜かれた。
キャプテン中井氏とは知るも知らぬもない。
かつて月刊GUN誌のラスベガス支局として記事を連載されるのみならず、
関連書籍も多数。
超本格的なシューティングレンジを経営されている謂わば、
「雲の上の存在」だ。
僕自身彼の大ファンであり、
書籍もあらかた所有している。
そんな僕が何故一眼見てわからなかったのか?
それは雑誌/書籍掲載時の同氏は大抵アイプロテクターを
着用されていたからだ。
(実射の際の安全性+ラスベガスの日差しがかなり強い為だろう)

勿論僕が分からなかった理由はそれだけではない。
そもそも論として、
まさかこんな田舎にポンっと訪ねて来ていただけるなど、
全く想像の範囲外、想定外だったからだ。

キャプテン中井氏は記事や書籍で感じた通りの
非常に物静かで聡明、一方で武士のような力強さを内包した印象を受けた。
うちの親戚筋でも、
僕ほどのガンキチはそうはおるまい…常日頃そう思っていたが
それは飛んだ思い上がりだったらしい。
文字通り次元が一つも二つも違う。
これには心底唸った。

あの日から数年、コロナ禍を経て色々なものが変わった。
だがハワイに移住したキャプテンの新事業はしっかりと
その地に根付いている。
http://markonehawaii.com/rental/
親戚回りは大切だ。
今度は僕が訪ねて行こうと思う。

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